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2011年12月3日土曜日

ニコニコニュース:市場規模は150億円超、「けいおん!」はなぜここまでヒットしたのか?

市場規模は150億円超、「けいおん!」はなぜここまでヒットしたのか?
http://news.nicovideo.jp/watch/nw156020
(引用)

女子高生のありふれた日常を描いていった。とはいえ、リアルすぎる日常ではなく、ある程度のファンタジー的要素も入っている。そこが共感を呼び、ファン層が広がったのだと思います」。
  さらに、こうも話す。
  「マーチャンダイジングも上手かったと思います。アニメの場合、高額フィギュアやオリジナルデジタルグッズ等、男性を意識したものが多かった。でも、『けいおん!』の場合は、低価格帯の商品が多く、コンビニでも容易く手に取ることができる。そういった商品展開もファン層を広げる要因になったと思います」。


(私見)

この作品について話し合うのは面白いですね。
この記者の見解と私の見解は異なります。
この色々出てくるというのはとても大切なことのように思います。
そこに制作者側すらわからないヒットの理由があるように感じます。

私も見ました。

一連のアニメ鑑賞の1本に選んでみたのですが、
まー歳も歳ですし、主人公が全員女子高なので共感もできませんし、「ふーん」で終わりました。
言い方に語弊はあるかもしれませんが、ごく普通の作品です。
ただ、この記事にもあるように、ある意味ではアニメならではの描写がとにかく満載です。
とにかくよく動きます。近年動かないアニメが多いなかではとにかくよく動きます。
動きがアニメっぽいです。一つ一つの動き、描写が大げさでわかりやすい。
恋愛に主軸を置いておらず、特に超常的な存在でもなく、ごくありふれた生徒が、それなりに音楽が好きで、さりとて寝食を忘れるほどではなく、活動している仲の良い様は見ていて微笑ましいです。
この一言に付きます。

癒されますね。

普通感がなんとも癒されます。ホッとすると言いましょうか。
そして、「楽器っていいなー。弾けるっていいなー」と思いました。

明らかにうけを狙っている分や媚を売っている分は作品として根底にあるのを感じますが、
恐らくそことは違う部分にユーザーは魅力を感じているように思います。

これは宮崎監督がもう30年以上前から言っていることに通じているように思います。
「日常を丹念に描けば何でも面白くなる」
これに尽きるでしょう。ジブリ以外ではとんと見ませんでした。
ジブリ流とは明らかに異なりますが、根底にはそこがあると思います。
他人の日常ほど面白いものはありませんからねぇ。
だから、裏をかえせばリアルで充分とも言えます。

私が一番感じたのは、
日本社会が巨大な夢や上昇志向に目を向けなくなったことも意味しているように感じます。
上昇中、もしくは厳しすぎる現実の最中においては夢想を描くのが人間です。
それは精神のバランスをとるためと思われますが、
日常がこれほど受け入れられるというのは、遂に日本は精神性において上昇が止まり、滑空、もしくは下降してきたことを意味するのではなかろうかと受け取っています。
下降著しくなると、またファンタジーが受けるのでしょう。何せ現実に目を向けたくなくなりますので。

ファンタジーというジャンルが出来たのはヨーロッパの戦争と飢餓、疫病の最中と聞いております。
つまり、見ていられない現実があることに対する精神の防御反応として受け入れる土壌が出来たのではないでしょうか?とすると、今の日本はまだ幸福であると言えそうです。事実、今この日本ほど幸せで自由な国はないと強く感じます。しかし、滑空の後は下降しかありません。それが緩やかなのか急降下なのかは神のみぞ知ることです。

この幸福が長く続くことを願わずにはおられません。

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