2011年12月29日木曜日

年賀状

本日は年賀状かいてました。
年末年始に書こうかと思って準備しておりましたが、
書き始めたら調子が出てきて、一気に書き終えてしまいまいました。
今年から筆でしたためました。
初めてです。


「明けまして、云々」は遂に書こうという気分にはなれなかったため、
最初の数枚だけ書いて途中でやめてしまいました。
そこで、干支の「龍」か、新春を表す言葉の「春望」を草書でしたためました。
特に「春望」が最も今の心境にも適っているかな。

人の出会いというのは本当に不思議なものです。

私が書道を習い始めたきっかけは、私の左利きを直すためという母の誤解から。
小5,6の頃には直らないと諦め、「書道はもういいでしょう、やめなさい」と言われました。
しかし私は最初の師である亀井先生の温かい空間に魅せられ、
その空気にあたらせてもらうために通い続けました。
いつしか師は私の心の支えとなりました。
師はことあるごとに、「かわいくて仕方がない」と言って下さいました。
野尻先生は師のご紹介でした。
師に恥を欠かせないためだけの理由で野尻先生の所には通いました。
最低1年、3年も通えば義理は果たせただろうと辞めるつもりでした。

亀井先生が床に伏せ、病状が悪くなったことをつてで知り、
どうしたら師の御恩に報いるか考えました。
3年ほど思いあぐねた末に得た結論は、

書を続けること。

それを願うからこそ野尻先生に預けたのでしょう。
ある日、ふと野尻先生に「腹くくりました。宜しくお願いします」
と改めて宣言をしました。
まさにその日、師が亡くなっていたと、つてで知らされ愕然としました。

こうして年賀状に自分がまさか筆をはしらせることになるとは、
自分でも信じられない気持ちで一杯です。
人生とは不思議です。