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2011年12月26日月曜日

野尻泰煌:ホテル日航東京の展示終了

2度ほど拝見させて頂いた。

最初は師匠と伺った。
見ているのを見てもらうことも指導のうちである。と後で師は誘った理由を語る。

「マッちゃんも相当みえるようになってきたね。 
見ている姿を傍で見るだけでわかるよ。
きたばかりの頃のマッちゃんは、
わかっているのか、わかっていないのか、よくわからないようだと思ったよ。
見方がかなり浅かったんだろうね」

と言って頂き安堵する。
成長がないようなら構えをかえる必要がある。
実際のところ成長がないことも充分にあり得ると師は指摘した。

「そういう人もいるから。
まーそういう人はそもそも弟子にしないけど」 と言葉を添える。

一度目は見られていることを知った上で出来るだけ素直に鑑賞しようと務めた。
師に問われるたびに、ああではないか、こうではないかと答える



二度目は24日に一人で伺う。
一人ということは自由だ。
囚われがない。
最も素直に鑑賞できる。
会場に誰もいないのであれば尚更いいが、往来は多いがそれでも途切れる時間もあるのが幸い。
そこで一回目と同じ感想が湧くか、一回目と同じいられるか、いる必要があるか自分に問うことも出来る。
以前よりずっと誤差が少くなったと感じ得た。
見る能力が多少なりとも上がっていると自己分析する。

二度目の来訪の最大の目標は、
その上で、何をもって師は自己の作品評価の優劣をつけたのか勉強させて頂くことにあった。
作品にかぶりつき、引いては寄り、寄っては引くを繰り返し24点の作品を90分ほど執拗に鑑賞する。
その多くは「なるほど!我が意を得たり」と得心することが出来たが、未だ得心にまでは至らない作品も2点ばかりあった。何度も見なおしたが心を得ない。頭で推測は出来たがそれはわかったうちには入らないだろうと自分に答え、帰ることにする。

師のクラスの作家はツラっと眺めただけで瞬時に見極めてしまう。
昔、泰永書展に書の教科書に乗っている生ける巨匠が師を尋ねられた時を思い出す。
入口で作品をツラっと見て、すぐ先生のものとへ歩み寄っていかれた。鑑賞時間にして3から5秒。
しばし師と談笑し、帰りに師の作品の前だけに足をとめ、「うん!」と心強くうなづいた。
「いかがでしょうか」と丁稚の用に語りかける先生に、
驚いたように「野尻くんにかける言葉などないよ」と笑った。
更に「そう仰らずに是非ともご批判を」と食い下がる師の言葉に、緊張がはしる。
ガラっと顔つきが変わった。数瞬鑑賞すると、
「このままでいいよ」と気迫ある言葉で答えられた。

その時、師が促していただいたお陰で私の作品もみていただけることになった。
「孫過庭の書譜の臨書だね。書き込みが浅いな。もっともっと書いたほうがいい」
と穏やかな表情とトーンでお言葉を頂戴する。
私にとっては貴重でいい体験となった。

二度足を運べてよかった。
帰りに赤羽まで行き、漢方薬屋で浄身粉とセンブリ、その他に玄米粉や梅酢を購入して帰路につく。

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