「発言に責任をもつからいけないんだよ」
と師匠は語った。
「は?」 と私。
少々揉めていた時期、私はややキレ気味だった。
度々180度発言とは違うことを言ったりするので 困り果てていた。
後で気づいたが、
完全な一人相撲だった。
土俵には常に私一人しかいなかったw
「その瞬間に言ったのは嘘はないよ。 何故言ったんだろうね。自分にもわからないよ。でも言ったんだろうね」
当時は何いってるんだろうと思った。
言葉とは口をつくものだ。
言葉の意味そのものの意味とは異なる瞬発力をもって口をつくこともある。
それは生きているからだ。
例えば、子供が言いがちな
「あんたなんか嫌いだ!」
これは「嫌い」だということを伝えたいのではなく、
「もう私を責めないで欲しい」「私を苦しめないで欲しい」
という意味が込められていることがある。
人間、本当に嫌いな人のことは口にもしたくないものだ。
口にするということはそこに交流を望む意思を残している。
言葉通りの意味のことを意図しないことも多い。
「生きているんだから仕方ないよ。 その瞬間はその通りなんだけど、
言った傍から「違うな」と考えが変わっていることがある。
生きているというはそういうことなんだよ。」
高度に複雑な社会に生きていると、
なかなかそれでは済まされない局面のほうが多い。
社会は巨大なプログラムのようなものだ。
いとも簡単に動作不良を起こす。
でも、普段はそれでもいいんだな。
基本はそれでいいんだよな。そう思える。
生きているということは千変万化ということだ。
嘘をついていいということではないし、
無責任を前提としているわけではない。
素直な言葉というのは生きているということだ。
2025年(令和7年)1月放送予定
1 週間前
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