2011年4月21日木曜日

SLAM DUNKを読む

甥がバスケをやり久しくたちます。
まさか彼がバスケにはまるとは夢にも思いませんでした。
人生とはわからない!!
そのわからなさを子供は具体的に行動で身も心も腐った大人に教えてくれる。ありがたいことです。
腐りきった心と肉体が驚きと感動で腐敗を幾らかでも振るい落としてくれる。

甥が興味をもったものには、興味がなくても興味をもつと決めています。

その彼がバスケットボール漫画の金字塔である「SLAM DUNK」にはまっていました。
それを昨夜読み終える。
元々スポーツ漫画は嫌いなジャンルでした。数多の有名なスポーツ漫画は読んできましたが、その気持は変わりませんでした。面白いし、感動もするのですが、心を芯から揺さぶられるようなことはありませんでした。

井上雄彦氏の漫画は「絶対に面白い」と思えるので読まないようにしてました。
「SLAM DUNK」もそうでした。前半の概要は知っておりましたが、まともに通して読んだことはありません。読み終えて、
青春時代にスポーツをしてこなかったことに後悔させられたのは初めてでした。
TVや映画、小説、漫画、ドキュメンタリーや空想を全て含め、スポーツをテーマとした表現媒体でこの感覚を獲得したことはありませんでした。

内容がどうだとか、先が読めるとか、そういう次元は関係のないものを感じました。
頭ばかりで構築したようなものではなく、本気で好きで、その上で作者の人間性、バスケや人間に対する熱く暖かい視線を嘘偽りなく表現されているかに感じました。結果的に、滲み出た作者のアルモノに心が揺さぶられたかに思います。
ここ数十年はあからさまに頭だけで作られた漫画、映画、小説、絵、書、数多の作品が多いように思います。

男はバカで真っ直ぐなぐらいがいい。

師の言葉を思い出します。
師「理屈を操るようになると途端に人間はつまらなくなる」
私「え、つまりそれは私のことですか?(笑」
師「全ての現代人に共通した問題だよ。男はバカで真っ直ぐなぐらいが丁度いい。考えている時点でもう駄目だね」

今からでも何かスポーツをしたいと思っている私です。
お金のかからないスポーツを。(笑)
井上雄彦(いのうえ たけひこ)ホームページ
http://www.itplanning.co.jp/
そういえば、
カバーの筆者メッセージを読むと、書をやられていると知る。(当時) しかも「面白い」と書いてありました。書をやって面白いと感じるのは非常に珍しいように思います。
そして今日知りましたが、現在も連載中の「バガボンド」は途中から筆で書いているようですね!!正直「やられた!」と思いました。大学時代に「いつか挑戦したい」と思っていました。(笑)それにしても動画を見ましたが、あの運筆!!凄い!!そしてあの人間描写!!凄い凄い!!見えているということは、こういうことなんですね。最終的には「単なる絵かきになりたい」そうですね。連載を終えたら今すぐにでも絵かきになるべきのような気がします。やはり漫画として書く以上は相当な制約があるでしょうから、自在さが失われた状態に思います。でも、氏の漫画が失われるのも惜しい・・・。プロフィールを読むと、氏の歩みは驚くほど自然な歩みで来られているので、自ずと定まるのでしょうねぇ。「こういう歩みが出来たら理想だなぁ」と羨ましく思いました。