2011年9月4日日曜日

武田邦彦:東北のノート、トイレットペーパー、CDは買えるか?

東北のノート、トイレットペーパー、CDは買えるか?
http://takedanet.com/2011/09/post_0b44.html
(引用)
原子力発電所ができ、身の回りに「放射性物質」が溢れるのではないかと心配されたので、日本政府(我らの政府)は「クリアランス・レベル」というのを決めた。それは最近のことである。

身の周りに放射性物質があるが「これぐらいなら汚染されていないとして良いだろう」というのを原発からの廃棄物を基準にして決めた。それが「クリアランス・レベル」であり、1年に0.01ミリシーベルト以下のものとされた。

この議論はかなり前からあって、私も原子力安全委員会の部会やアイソトープ協会の会議で審議に加わったことがある。慎重に審議され、膨大なデータが提供され、その結果、「0.01ミリ」となり、罰則は懲役1年である。

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東北や関東の放射線は今、「1年20ミリ」になっている。クリアランス・レベルの2000倍だから、そこで作られる食材、工業製品などはすべて「汚染された物」として取り扱わなければならない。

ここで注意しなければならないのは、「被曝側」から言えば1年1ミリでこれは外部被曝や内部被曝の全部を含む。それに対して「生産者側」から言えば1年0.01ミリで、被曝側から見れば、製品を100ヶ買っても1ミリにならないという「100倍ルール」が適応されていることだ。

いずれにしても、1年0.01ミリという廃棄物規制は日本政府がみずから決めたものであり、それは当然、生産物にも適応される。つまり福島原発からでた放射性物質は廃棄物だから、それに汚染された製品は「表面に廃棄物がついたもの」だからである。
 被曝限度として国際的に定められている1年1ミリ(被曝側)を無視すれば輸出もできないし、観光客も来ない。それは外国人だけではなく、日本国内のものも同じである。

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日本は法治国家だから、東北や関東のノート、トイレットペーパー、CDは買わない方がよい。製品の表面に「この製品は1年0.01ミリの被曝を下回っています」と書いてあれば買うことができる。

事実、すでに大手の企業は外国に輸出する製品の汚染度を調べ、その結果をつけて輸出しているところが多い。日本人だけは被曝させるというのでは、実業者として社会的な責任を果たしていないと思う。