2013年5月15日水曜日

ニコニコニュース:東大卒独身男が20年続ける「豊かな無職生活」

ニコニコニュース:東大卒独身男が20年続ける「豊かな無職生活」
http://news.nicovideo.jp/watch/nw612949
(引用)

ぼくの年収は、約100万円。日本新党の立ち上げに関わった一時期を除けば、会社をやめてから、親が遺してくれた古マンションの賃貸料でやりくりしてきた。 
国民年金保険料や国民健康保険料、NHK受信料、住居費などを支払うと、1カ月間で使える食費、光熱費、通信費、交通費などの生活費は、3万円。1日3食の食費は、500円。当初、月の生活費は8万円ほどだったが、それではプータロー生活の継続が難しい。そこで、5万円、3万円と徐々に落とした。 
だが、ムリをして切り詰めているわけではない。ストレスが溜まるほどの節制を自らに強いるなんてもってのほか。月3万円あれば、節制や我慢とは無縁な豊かで楽しい毎日を送ることができる。いま、そう実感している。 
(中略) 
ぼく自身も、毎月3万円で楽しく過ごせると知ったら、働かない罪悪感も将来への不安も消えた。1日1日をいかに豊かに生きるかを第一に考えるようになった。 
だからといって、明日どうなってもいいというわけではない。いまの暮らしを健康に続けるため、毎朝の散歩と筋トレ、体重の管理、そして瞑想。日々、心と体のマネジメントは欠かしていない。
ときにはパソコンの故障など、予想外の出費もある。それも踏まえて年間の予算を立てる。それがうまくいくのも、またうれしいのだ。 
状況に合わせて、いかに面白さや幸せを見出すか。選択肢は無限にある。



(私見)

彼を無職というには無理がある。家賃収入は無職ではないし、住む家に家賃がかからないというのは非常に大きい。彼は間違いなく恵まれた環境にある。それ故に記事を書いた側の隠れたる意図は鼻につく。しかし肝心なのは中身。

彼の言っていることは学歴や経歴、環境の良さを横へ置いておいて身につまされる話である。
今の日本は発想の転換が必要な時期に来ているだろう。戦後世代が描いたビジョンはとうに崩壊している。にも関わらず個々人の認識と社会システムが変わっていない。大きな体を動かすには時間がかかるからだ。慣性の力は大きくて重いほど働く。それは心も同じ。

稼ぐために生きるのではなく己を活かす為に生きる。そうした模索が始まっている。そういう認識のシフトチェンジが必要になっているのだと思う。私も会社で働きながら「なんの為のこんなことをしているのか?」といつも頭に浮かんでいた。無意識のうちに稼ぐのが目的になっていた。稼ぐのは目的ではない。稼いで何をするか。それをするのは何の為にか。それが目的なのだろう。師はよく 「ほとんどの人は目的の為に生きていない」 と言う。お金を節約するのも目的の為の手段だ。会社を辞めるのも手段。小説を書くのも手段。それをして、どうしたいのか? それを満たすことで身も心も活力に溢れ人生が満ちてくるのだろう。

ただし一度刷り込まれた呪文は容易に解けるものではないようだ。呪いの呪文のようだ。自らにかけられた呪いを解くのは自分でしか出来ない。解呪の方法をいつも探っている。直ぐには解けないだろう。心に落ちてくるまでには時間がかかる。「わかった」というのは頭での理解。頭でいくらわかっても身体は反応を示さない。身体が動いてきてからが本物なのだろう。