恒例の展示会
2020年10月、今年も行って参りました。
仕事柄、調子がいい時は1年で3つから4つのビジネス展に顔を出すのですが、
先生の教室整理、書展の準備、会の下準備、発作性めまい等の体調不良、加えてCOVID19の流行、両親が病症等あり、訪問を減らさざる負えない状況でした。
何があってもコレだけは必ずというのが コンテンツ東京 です。
自身のやっていることに最も直結する分野ですので。
国際展示場駅前
SARS-COV-2の影響
当初イベントは4月開催の予定でしたが、
緊急事態宣言で軒並み延期もしくは中止へ。
延期組は10月になりました。
オリンピックで強制的に日時を変えさせられた挙げ句に、
コロナで日程を変えるか中止にせざるおえず、
その上で都の要請で小規模開催。踏んだり蹴ったり。
関係者の皆様は本当に大変だったと思います。
コンテンツ東京だけは創設時より一度も欠かさず訪れてます。
AI EXPOも行きたかったのですが幕張はやっぱり遠いでよね~。(;´Д`)
体力が充分じゃないと幕張メッセは死ぬほど歩かされるので無理。
企業人時代に出展社側として参加していた当時よりかは便利になりましたけど。
特急に相当する快速が増えたので時短になってますね。
AI EXPOは今最もHOTなイベントの一つです。
毎年伺う度に「嘘でしょ!」と驚かされます。
朝まで悩んでいたのですが、両親の体調が流動的かつ自身の体調が思わしくなく断念。
コンテンツ東京へ
当日は生憎の小雨降る中で開催。
電車の中は噂通り人が少なく、イベントへ向かう人も明らかに少ない。
ガラガラかな? と思いましたが・・・
日本人は働き方の無駄を改善するだけで大きく変わると思います。
だって、この真面目さですよ。
とにかく無駄が多い!!
いつも思うのですが、子供心をくすぐる形してますよね~。
合体しそうな感じです。
セミナー等で使われるのですが、何度から利用したことがあります。
メインは東棟ですが、昨年からお休み。
工事中だったかな?
だいたいココへ来ると習慣で東棟に身体が動いてしまう。
今年も西棟で行われておりました。
昨年や一昨年等は晴海棟が登場し、仮設の会場でもやってましたね。
往復のバスが無料で運行してました。
今年はそれも無いようです。
後で気づいて驚いたのですが、西ホールといっても1Fのみの展示でした。
まさか2Fがやってないとは。
事前に知っていたら来なかったかもしれませんね~。
もっとも、結果的に疲れずに全部回れたので、
ボリューム的には案外丁度いいかもしれない。
都の要請なので主催者側もキツイところですよ。
そもそも国際展示場側も運営キツイでしょ!!
想像よりおりました!
凄いガラガラだったら出展者側の目がコッチに向きすぎて嫌かな?
と思っておりましたので。これなら問題無いでしょう。
スタッフさんはフェイスシールドも装備し準備万端のよう。
迎え入れる側もガチ態勢です。
それにしてもデカイパネルで・・・。
悲しいかな、コレぐらいデカイけど見てない人って結構いるんですよね。
この眺望で賑わいと中が想像出来ます。
流石に・・・スカスカですねぇ。
でも、ある意味では指導通りの結果なので仕方ない。
入場時には高価な無接点検温装置で検温され、アルコール消毒。
導線が固定されておりました。
入ってみると案外丁度いい程度で、
多すぎず少なすぎずで回りやすかったです。
入場時はともかく回廊や出口の導線が若干わかりづらかった。
改善の余地あり。結構、混乱している人多かった。
ハルミさんで購入したマスクを装備
会話してもズレ無いので助かった!!
耳はいたくなったけどw
会場内は撮影が禁止されている為、
以後、写真無し。
ライセンシングジャパン
企業ブースでは何時もは素通りに近いライセンシングジャパンで足を止めお話を伺った。
いや~・・・大変ね!!
デジタル分野は覇権争いが落ち着きをみせトップダウンが如実に明確化されている。
言ってしまえば支配構造だ。
その為の硬直化が見られる。
これはとてもマズイ状況である。
吸い上げ包囲網がほぼ完成している。
この構造を覆すことは難しいだろう。
宗旨替えするか、
事業規模を縮小化しても反旗を翻すしかない。
一強構造益々強固に
私は出来るだけ色々な企業のソフトウェアを使うようにしている。
メジャーなソフトは使わざる負えないが、
出来るだけ他を使わせて頂く。
例えば、画像処理で言えば PaintShop等。
DTPで言えば パーソナル編集長 といったソフトウェアだ。
意図的にでもそうしないと一強になる。
一強になると確実に使う側にとってデメリットが大きくなる。
過去が証明している。
私はN社が嫌いですが、
それは日本のパーソナルコンピューター事業で本当に酷かったから。
まさに殿様商売。
DOS/V機が出た時は両手を上げて喜び真っ先に乗り換えた。
二度とN社のPCは買わないと誓った。
それでも彼らの態度は傲慢なままだった。
「後に思い知りだろう」と思ったが、
傲慢さ故に案の定対応は遅れに遅れ時代に取り残される。
そして結果は出た。
政治もそうだが残念ながら日本における企業体質というのはそうは変わらない。
ユーザーが支えてしまうからだ。
日本人は実に雰囲気に流される。
だから雰囲気が一変した時、軽率なほど鞍替えし、叩き出す。
ダメなら替える。これが何故か日本人は出来ない。
保守というより自滅を選ぶ。
日本人の国民性なのだろう。
大切にすべきは大切にし、
切り替えるべきは切り替える必要があるが、
日本ではそれが出来ない。
コロナの影響で一気に注目を浴びたビデオ会議システムのZOOMも、
Googleやマイクロソフトといった強烈な競合が相手だ。
Google meet も5月?に合わせて無料化された。
それが出来るのも資本力があるからである。
覇権争いは熾烈だ。
こうした事業は新規が難しい。
というよりIT系の事業は新規が逆に難しい。
投資が大き過ぎる。
速度が違い過ぎる。
目をつけられたらあっという間に滅茶苦茶にされる。
これからどうなるのか・・・。
毎年出されていた企業さんが出ていない。
うーん・・・厳しい。
クリエイターズEXPO
今回も大変面白く、興味深い展示もあり、勉強になりました。
クリエイターズEXPOが年々面白く、レベルアップが高止まり状態。
今回の主役イベントと言っていいんじゃいかな?
企業の展示内容から事業展開が硬直化しつつあるのに対し、
クリエイター展示では千差万別で、
「あ~こういうアプローチもあるか!!」と感じ入ることも。
今回は目に止まりお三方ほどお話させて頂く。
特に元看護士だと仰られた女性のクリエイターの方とは長く話させて頂いた。
その方のイラストは今回の中でも特に目が止まった。
通りがかりに見て「かなり辛いものを見てきたんだろうな」と気づく。
イラストに思想感情が出ている。
単純に技術的な上手さで言えばどなたも驚くほど上手で、
視点や切り口に感じ入る作家さんも多数出展されている。
デザイン系の情報収集をしていない私でも知っている作家さんも出展され、
昨今の競争の激しさを目の当たりにした心境。
ご自身の得意表現が確立化されているほど熟れている方ばかり。
でも思想感情までとなると話は別。
彼女はその点で優れていた。
そこで興味が湧いた。
それもその筈で小児病棟の看護士さんだったと教えて下さる。
「あ~だからか!!」と合点がいった。
少年少女のイラストへの視線が柔らかく優しいのだ。
それは他ならぬ彼女自身の視線なのだろう。
患者であった子供達に対する彼女の目線そのもの。
彼女の人間性が伺える。
なので、
イラストの対象年齢が上がると途端にそうしたものが無くなるのが面白い。
人間とは嘘がつけない。
ただし彼女の持ち味として、
寂しさや、辛さが常に内包されている点は共通している。
何があったか、どういう方かもある程度想像が出来る。
これは人生で獲得したものなので持ち味だと思う。
技術は道具
師が「技術は所詮道具だよ。目指す先ではない」と言った言葉が思い出される。
純粋に技術的な点で言えば、他に優れた方は沢山いらした。
でも、これほど思想感情が表出されている方は居なかった。
人は無意識に思想感情に心を留める。
心を掴まれるのは思想感情が豊かに表出されている作品だ。
仕事のキャリアが芸事の肥やしになっている稀有なケースだった。
我が師は言った。
「色々経験した人間は結果的に表現が深まる。でも、小器用で小手先に終始した人間や、逃げ続けた人間には年齢を重ねても深さは出ない。苦労に負けた人間の作品も見るに堪えないよ。受け止めた人間だけが積み重なる。それが出るよ。人が最後に鑑賞するのは常にその人の人生、その人そのものだからね」という言葉を思い出す。
彼女にはカバーデザインを何れ頼みたい。
選ぶ側、選ばれる側
選ぶ側になると、選ぶ基準がよくわかる。
選ぶ側にとっては「必要かどうか」の一点であり「上手かどうか」では無い。
だから関係性はドライになりがちで、それはお互いにとって過酷だ。
その傾向は益々厳しくなっている印象。
あれほど著名な作家さんでも積極的に参加せざる負えないのかと驚いた。
選ぶ側としては、ある程度のレベルは必要だが、マッチすればそこは越える。
どんなに上手でも「必要とする」デザインでないと選べない。
上手かどうかより「ニーズにマッチ」した上で「魅力的かどうか」にかかる。
本のカバーにする場合、本に合わせてディレクションする。
カバーありきでは本末転倒であり、魅力が失せてしまう。
「あ~この作家さん描いてもらいたいな~」と思っても、
そういう作品を予定していない限り発注は出来ない。
「好み」と「必要性」は別になる。
それが現状なのだろう
作家さんは諦めないで欲しい。
魅力的な作家さんが多く「個人レベルで視ると日本人は凄いな」と変に自信がついた。
レベルが高いのだ。そして表現が豊か。
やはり社会構造(つまり政治)や企業側に問題があるのだろう。
過去のあり方を
作家さんと事業者側の関係性を元に戻す必要性はあるかもしれない。
もう少し人間的関係を密にする必要性を感じる。
今はお互いの距離が遠すぎる。
嘗てのように事業者側は作家を育て、
クリエイター側も事業者を育てる。
お互いそういう関係性が必要に思える。
昔の日本はそうした相関関係が機能していたに思う。
また、国民性がそれを可能たらしめたのだろう。
それが適う時、日本は再び魅力的になると感じた。
ドライな方法は現代の潮流と同時に世界の潮流にも感じるが、
その結果として魅力的なものは減っている気がしてならない。
閑散としたメインストリート
展示が少ない分、全てを丹念に見て回れた。
皆様お疲れ様でした。
また来年
帰り際にこの足元を見上げるのが好き。
当初1Fだけか~ (;´Д`) と思いましたが、
疲れずに回れる丁度いいサイズかもしれない。
今回はギリギリまで都合が判らなかった関係で、
セミナーは受講しなかったが、
セミナーを受講するとしたら丁度いいスケールでした。
毎年伺っていると、あ~もう1年か!!と
いい刺激になる。
それにしても皆上手いな~!!
凄い!!
0 件のコメント:
コメントを投稿