2010年2月12日金曜日

しれてるよ

野尻泰煌氏がよく言う言葉だ。

私は学生時代、映画の世界に進もうか真剣に悩んだ時期があった。
「ギリギリ食べていければ貧乏でもいい!」と、まさに10代真っ盛りの発想で一人で勝手に盛り上がるが、親や大人達にサクっと否定される。
「本当の貧乏がどれだけ辛いか、お前知らないから言えるんだ」とか、
「そんな夢みたいなことを」等など、大人たちから言葉のサンドバックを受け、その場は「夢破れた大人たちが偉そうに!」と思っていたが、よくよく考えてみると大人たちの言っていることは非常に筋が通っているし、その後読んだ本や、聞いた情報でもいかに大変かを思い知らされ、諦める道を選択する。

その話を氏にした時のこと。
私が「その世界に行っていたら、今とは違う人生があったかもしれませんねぇ。先生みたいに道を諦めなければ良かったかなー」と言うと、
「いやいや、土台しれてるよ」と応えた。
「ま、大なり小なり大差ないですよね」と言う私に、
「そうじゃなくて。その程度の反対で諦めるぐらいなら、やらないで良かったって言いたいんだ」といたってクールだ。
「所詮その程度の才能しかないですしね」と返すと、
「諦めたマッちゃんは正しいよ。その程度の理屈や大人たちの言葉に諦めるぐらいの熱意ならば、仮になっていたとしても大したことなかったてこそ。ならば、その道を選ばなくて良かったってこそ。道は本来自然に決まるものだからね。意識が介在しているうちは、どこへ進もうがしれているよ。ならば今の道を歩むの一番。だからマッちゃんは正しい道を歩んでいると思うよ」

そういう考え方があったのだなぁ。と目から鱗が落ちる心境でした。