モンスターを操るのは民意という名の権力者だ。
権力者はお金を背景に絶大なる実行力をもち、影響力をいかんなく振るう。
誰のための影響力か。
残念ながら権力者のための影響力だろう。
多くは権力者のお金になる為の影響力だろう。
一時的、もしくは出来るだけ長く、出来れば生きている限り。
モンスターを操る送信機はマスメディアだ。
あらゆる工夫をこらしモンスターを飼い慣らそうとするだろう。
嘘もつくだろう。
贈り物もするだろう。
叶わないなら逮捕もするだろう。
それでも叶わないなら命も奪うだろう。
モンスターを飼いならすためにあらゆる努力を惜しまないだろう。
モンスターは常にゆっくりとしか動けない。
だから彼らに対し無遠慮に耳を貸してはいけない。
ましてや目を貸してはいけない。
安易に従ってはいけない。
一度動き出せばすぐには止まれないからだ。
注意深く観察しなければモンスターはいとも簡単に危険に身を晒される。
その時彼らは常に安全な揺り篭の中からこちらを眺めている。
彼らが心配なのはただ一つ。
モンスターがこちらを振り返らないかどうか。
その為にはあらゆることをするだろう。
モンスターの総意は常に権力者に向いている。
その総意はモンスター自身を傷つけることなってはいないだろうか。
モンスターもまた彼らを見張っていなければいけない。
それは誰かではない。
誰かという存在はいない。
自らである。
モンスターは一つ一つの小さな細胞で出来ている。
一つ一つでは機能しないが、大きな塊になればモンスターを部分的に動かすことが出来る。
必要とあらば手を動かし権力者をとらえよう。
必要とあらば彼らを踏みしだくこう。
そうしなければ権力者はいとも簡単にモンスターを危険に晒すだろう。
それらは素早く強力だろう。
彼らはいつもこう考える。
モンスターの代わりはいくらでもいる。
しかし自分たちも同じであることを彼らは忘れている。
ただし、モンスターも権力者も忘れがちなことがある。
それはモンスターと権力者は両輪の歯車であること。
一方が欠ければ他方も成り立たない。
油断してはいけない。
でも協調なくしてスムーズに車輪は回らない。
放送:第二百九十一回:認知と介護#15対話
1 週間前
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