2011年3月26日土曜日

モンスター

モンスターを操るのは民意という名の権力者だ。
権力者はお金を背景に絶大なる実行力をもち、影響力をいかんなく振るう。
誰のための影響力か。
残念ながら権力者のための影響力だろう。
多くは権力者のお金になる為の影響力だろう。
一時的、もしくは出来るだけ長く、出来れば生きている限り。

モンスターを操る送信機はマスメディアだ。
あらゆる工夫をこらしモンスターを飼い慣らそうとするだろう。
嘘もつくだろう。
贈り物もするだろう。
叶わないなら逮捕もするだろう。
それでも叶わないなら命も奪うだろう。
モンスターを飼いならすためにあらゆる努力を惜しまないだろう。

モンスターは常にゆっくりとしか動けない。
だから彼らに対し無遠慮に耳を貸してはいけない。
ましてや目を貸してはいけない。
安易に従ってはいけない。
一度動き出せばすぐには止まれないからだ。
注意深く観察しなければモンスターはいとも簡単に危険に身を晒される。
その時彼らは常に安全な揺り篭の中からこちらを眺めている。
彼らが心配なのはただ一つ。
モンスターがこちらを振り返らないかどうか。
その為にはあらゆることをするだろう。

モンスターの総意は常に権力者に向いている。
その総意はモンスター自身を傷つけることなってはいないだろうか。
モンスターもまた彼らを見張っていなければいけない。
それは誰かではない。
誰かという存在はいない。
自らである。
モンスターは一つ一つの小さな細胞で出来ている。
一つ一つでは機能しないが、大きな塊になればモンスターを部分的に動かすことが出来る。
必要とあらば手を動かし権力者をとらえよう。
必要とあらば彼らを踏みしだくこう。
そうしなければ権力者はいとも簡単にモンスターを危険に晒すだろう。
それらは素早く強力だろう。

彼らはいつもこう考える。
モンスターの代わりはいくらでもいる。
しかし自分たちも同じであることを彼らは忘れている。
ただし、モンスターも権力者も忘れがちなことがある。
それはモンスターと権力者は両輪の歯車であること。
一方が欠ければ他方も成り立たない。
油断してはいけない。
でも協調なくしてスムーズに車輪は回らない。