2012年1月27日金曜日

武田邦彦:頭の整理・・・被曝と健康(3) 病気にならないために(鎌形赤血球白血症)

頭の整理・・・被曝と健康(3) 病気にならないために(鎌形赤血球白血症)
http://takedanet.com/2012/01/post_02b1.html
(引用)

名な遺伝子障害(被曝が原因では無いと考えられているが)に「鎌形赤血球貧血症」という病気があります。この病気は遺伝的にヘモグロビンの異常があり、多くは30歳ぐらいで重度の貧血を起こして死亡します。だから、「普通の環境のところ」では鎌形赤血球貧血症の人はほとんどいません。

30歳で死亡する人より60歳まで生きる人の方が子供を作るチャンスが多く、また社会の競争にも勝てるからです。

ところが、マラリアが蔓延する地方(亜熱帯)では、この病気が多いのです。その理由は、昔はマラリアにかかったら25歳で死に、マラリア原虫(マラリアのもと)は鎌形赤血球の人には感染しないからです。つまり、鎌形赤血球貧血症になれば30歳で死にますが、マラリアにかかると25歳。そして鎌形赤血球貧血症になればマラリアにはならないので、25歳で死を迎えることなく、30歳まで生きることができるからです。

両方とも哀しいのですが、自然淘汰というのは厳しいもので、25歳でマラリアで死ぬような地方では、それより少しでも長生きするチャンスがあれば、それが30歳で死ぬ病気でも、そちらを選ぶのです。
(中略) 
「自然放射線だから安全」とか、「自然放射線が1.5ミリだから、それ以下は大丈夫」というのは医学的にも論理的にもなんの意味もないのです。仮に人工放射線が1年1ミリとすると、合計で2.5ミリになりますが、「1.5ミリの被曝が安全だから2.5ミリは安全」というのも非科学的です。

政府の人が事故を小さく見せるために、放射線医療の専門家が放射線医療をやりやすくしたいために、新聞がよい子を演じたいために、「大丈夫だ」と言いたい気持ちはわかりますが、「自分の利益のため」ではなく「被曝する子供たちのことを考えて」発言して貰いたいものです。

(私見)

なんという生存競争・・・。
人間の頭では「たった5年」とも言える。
でも、その5年を生き残るために遺伝子は、命は生きる選択をする。
ある意味では既に”風の谷のナウシカ”のような世界が既にあったんですね。
1分1秒でも長く生きれる道を命は選択する。
”硫黄島からの手紙”で渡辺謙演じる栗林中将の台詞が頭を過ぎり目頭が熱くなる。