2019年5月31日金曜日

観劇:ざくろのような

 5/30thに急遽お伺いする。不思議なもので昨夜「今後はお芝居とかまた足を運ぼうかな」と夢うつつで思った矢先のお誘いだった。未だ疲れが抜けず、起きたてでもあったが、そういうこともあり気が動いた。

 座・高円寺は嘗て高円寺会館と呼ばれていた時代に舞台に立ったことがある。広告会社の新人サラリーマンの役で元気だけが取り柄の男。(笑)「自分の立ち位置あそこだった。ということはあの芝居か・・・」と舞台を見て懐かしく思い出す。観劇で来たことは無かったので、演じている感覚と舞台の広さが異なって見えた。それ以来となる。




 嘗て勤め人だった自分としては「あるある」が詰まった現代劇。最後まで興味深く拝見させていただく。場転の方法が面白く「なるほど、うまいな~」と感じいる。やや入りの音が強く、わかってはいるものの驚かされるのは気になった。自身が彼、彼女らの役割に似た経験が幾つかある。中でもサブリーダー。技術屋スタートが気づけば何でも屋になっていた自分の姿を重ねる。彼とは少し価値観が異なるが痛いほど伝わる。それぞれに道理があり、視点があり、暮らしがある。正解は各々の胸の中で導き出すしかない。これぞ舞台の本懐。サブリーダーの最後の言葉が胸に響く。作中の彼とはいい酒が飲めそうだ。(もうお酒飲めないけど)

この物語に続きがあるとしたら少なからぬ陰を落とした展開になりそうだ。彼の態度にはそうしたものが感じられたし、そうした実話は枚挙に暇がない。多くの人は「それはそれ、これはこれ」と捨て置けないのだ。そうした場面に何度も出くわした。それぞれが今後の展開を夢想するのも面白みの一つ。

福田真夕さん。ハマリ役でした。嘗ての某女性上司を思い出す。キツイお方だったなぁ。(笑)何がそんなに辛いんだろうと思ったものです。役柄と役者本人とは全く別のキャラクターだが、そうした芝居は役者冥利に尽きるだろう。


どんな業界でもああした表側からは計り知れないピタゴラスイッチがあると思う。企業人は特に楽に見えているようだからギャップが大きいのではなかろうか? 退職後、私は色々な所で「会社員だったんだ?気楽でいいよね~」と幾度となく悪気なく嘲笑された。

 芝居の面白みの一つとして、劇団や役者の成長や変化を見るという部分は大きい。そう、結局は人を味わっているのだ。書も、小説も何もかも同じ。今回も話を伺った際に、「あ、彼女まだやられていたんだ!?」と妙に勇気づけられたり嬉しかったりした。何せこの業界は人の移り変わりが激しい。私が小劇場に行かなくなったのも、お気に入りの劇団が突然蒸発してしまったり、役者さんが退団されたりしたのがキッカケである。20代の頃、夏といえば小劇場行脚が楽しかったのを思い出す。

今働いていて色々思うことある勤め人の方々は何かしら感じられると思う。また、嘗て勤め人だった私のような人は「あ~わかるわ~w」と思い当たる節があるかもしれません。皆さんはどういう妥結点を見出したんでしょう。



 ざくろのような:座・高円寺1にて公演中のJACROWによる現代劇。~2019/06/02(日)まで。5/31より14:00の回と19:30の1日2回。詳細は 座・高円寺: https://za-koenji.jp/detail/index.php?id=2114  および JACROW公式サイトを  http://www.jacrow.com/index.html  御覧ください。

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