2010年5月7日金曜日

痛み

現在歯科治療中です。
今日かぶせてもらいましたが、金属が安定するまで染みるかもしれないとのこと。
ただし染み過ぎる場合はすぐ連絡をくださいといれわる。その際は神経を抜く必要があるらしい。
私はわりと我慢してしまう方だが、歯に纏わる問題は脳に直結するので経過をみたい。
できれば抜かずに済ましたい。

治療を通して歯に纏わる刺激だけでも実に多様な感覚があると気づく。歯の周囲で起きるこれらの複数の複雑な感覚は他の部位では一切味合わったことがない。13年前神経を抜かれた歯は怖いほど感覚がない。

入れ歯になった人からよく聞くのだが、入れ歯になると食事がまったく興味失せるらしい。
理由はとにかく美味しくなからだそうだ。父がかなりの部分入れ歯なのだが、美味しくないという。
治療中は悩ましいが、この感覚があるから食事も美味しくなるのだなと思った。同時に感覚がなくなるということは死んでいることを意味する。感じるということは生きているということである。感じないということは死を意味するのだ。心も、身体も感覚を味わうから生きているということなのだと理解した。

「私は間違いなく生きている。そしてこの歯も生きている」
肉体も心も色々なヒダを刺激して会得するものがあると思う。勿論、無理をする必要はない。

どんなにネットが進化しようが、3Dになろうが、やはり直接あって熱を感じ、空気を感じ語り合うことより理解を深める方法がないだろうと思う。チャットでどれほど語りあってもある種の遠さは埋まらない。
感覚は使わなければ麻痺する。その先ににあるのは・・・。

先日TVでみたが、世界最古の現存する入れ歯は平安時代だそうだ。木で出来ていた。今の入れ歯と基本的にはなんら代わりが無いのに驚いた。あーなりたくないが。(笑)なんとか死ぬまで自前の歯で生きてみたい。この6年あらゆる努力をしてみた。が、一方で限界も知った。一番奥の歯は磨きようがないのだ。鏡で見えない。日ごろのケアは当然として、定期的なプロのメンテを受けざるおえないだろう。車に車検があるように、最後はやはりプロに見てもらうのがよさそうだ。それでも歯の才能がある人は一生自前の歯で、歯医者のお世話にあることもなくこの世の任務を終えるのだから、才能ってのは容赦がない。

生きているこということは後戻りが効かないって点で今も昔もかわりない。
生きているから変化する。あるがままを受け止めるしか道はない。